S04. Bake Plans To Rhino
概要
Generate Plans / Generate Sections で生成した構造図面(伏図・軸組図)をRhinoドキュメントにベイクするコンポーネントです。 レイヤー構造を保持したまま、すべての図形・テキストをRhinoに永続的に保存します。
- コンポーネント名:
Bake Str Drawing to Rhino - ニックネーム:
BakeDwg
機能
- 伏図・軸組図をRhinoドキュメントに永続保存
- レイヤー構造の自動作成(Drawing Type → 図面 → カテゴリの3階層)
- 線種・色・太さの設定
- 既存レイヤーの削除オプション
- 図面種別名(最上位レイヤー名)の指定
- Pro版のみ永続ベイク(Free版はプレビューモード)
入力パラメータ
| パラメータ名 | 型 | デフォルト | 説明 |
|---|---|---|---|
| Drawings | Generic List | - | Generate Plans / Generate Sections からの図面レイヤーデータ(PlanLayer) |
| Bake | Boolean | false | Trueに設定するとベイク実行 |
| Drawing Type | Text | "MBP_2D_Plan" | 図面種別名(最上位レイヤー名になる) |
| Delete Existing | Boolean | false | 既存レイヤーを削除してから作成 |
出力パラメータ
| パラメータ名 | 型 | 説明 |
|---|---|---|
| Success | Boolean | ベイク操作成功フラグ |
| Layer Count | Integer | 作成されたレイヤー数 |
| Object Count | Integer | ベイクされたオブジェクト数 |
| Info | Text | 詳細情報 |
使用方法
基本的な使い方
- DrawingsパラメータにGenerate PlansのPlanLayers出力(またはGenerate SectionsのSectionLayers出力)を接続
- Bakeパラメータをtrueに設定
- Rhinoドキュメントに図面が保存される
レイヤー構造
最上位レイヤーは Drawing Type 入力の名前になり、その下に図面ごと・カテゴリごとの階層が作られます:
デフォルト(Drawing Type = "MBP_2D_Plan")
MBP_2D_Plan ← Drawing Type(最上位レイヤー)
├── Structural_Plan_1F ← Generate Plans の図面名
│ ├── Grid_Lines
│ ├── Grid_Labels
│ ├── Dimensions_X / Dimensions_Y
│ ├── Columns_Current / Columns_Below(+ _Labels)
│ ├── MainBeams / SecondaryBeams / CantileverBeams(+ _Labels)
│ ├── Slabs / CantileverSlabs / Walls / Braces(+ _Labels)
│ └── Title
├── Structural_Plan_2F
│ └── ...
└── Section_X1 ← Generate Sections の図面名
└── ...カスタム名(Drawing Type = "MyProject_Plan")
MyProject_Plan
├── Structural_Plan_1F
│ ├── ...既存レイヤーの削除
Delete Existing = trueに設定すると:
Drawing Typeと同名の最上位レイヤーを子レイヤーごと削除(Purge)- そのレイヤーに属するオブジェクトも削除
- 新しいレイヤーとオブジェクトを作成
注意: 削除は元に戻せません!
Info出力の例
Pro版(成功時)
=== Bake Complete ===
Drawing Type: MBP_2D_Plan
Drawings: 5
Layers: 130
Geometries: 1248
Texts: 324
Hatches: 0
Dimensions: 0
Total: 1572Free版(プレビューモード)
Free plan: Bake feature is in preview mode.
Objects are added to a temporary layer and will not be saved with the document.
Your data is safe. Upgrade to Pro to permanently bake drawings to Rhino.Free版では最上位レイヤーが MBPro_Preview_(Temporary) に置き換えられます。
ベイク無効時
Bake is disabled. Set Bake=true to execute.ライセンス制限
Free版
- 制限: プレビューモードのみ
- 動作: 一時レイヤー
MBPro_Preview_(Temporary)に追加(保存されない) - 用途: 機能確認
Pro版
- 制限なし: 永続的にベイク
- 動作: レイヤー構造を保持して保存
- 用途: 実務での図面保存
線種・色・太さの設定
各レイヤーには名前に応じた色・線の太さ・線種が自動設定されます:
| レイヤー(名前で判定) | 色 | 太さ | 線種 |
|---|---|---|---|
| Grid_Lines | 青 (0,0,255) | 0.5mm | 一点鎖線(Center等) |
| Grid_Labels | 青 (0,0,255) | 0.35mm | 実線 |
| Dimensions_* | 濃いグレー (100,100,100) | 0.25mm | 実線 |
| Columns_Current | 濃い青緑 (0,100,150) | 0.7mm | 実線 |
| Columns_Below | 薄い青 (150,180,200) | 0.35mm | 実線 |
| Posts_Current | シアン (0,180,180) | 0.5mm | 実線 |
| Posts_Below | 薄いシアン (150,200,200) | 0.35mm | 実線 |
| MainBeams | 濃い緑 (0,150,0) | 0.5mm | 実線 |
| SecondaryBeams | 薄い緑 (100,200,100) | 0.35mm | 実線 |
| CantileverBeams | 黄緑 (150,220,100) | 0.35mm | 実線 |
| Walls | 濃い赤 (200,0,0) | 0.5mm | 実線 |
| Slabs | オレンジ (255,140,0) | 0.25mm | 実線 |
| CantileverSlabs | 薄いオレンジ (255,180,100) | 0.25mm | 実線 |
| Braces | マゼンタ (200,0,200) | 0.35mm | 伏図=破線 / 軸組図=実線 |
| *_Labels | 濃いグレー (80,80,80) | 0.25mm | 実線 |
軸組図(Section_ 配下)の 1F_Column / 1F_Beam 等のレイヤーにも同系色が適用されます。
注意: 線の太さ(PlotWeight)はmmで指定され、Rhinoドキュメントの単位に依存しません。
ベイク処理の流れ
レイヤー作成
- Drawing Type → 図面名 → カテゴリの3階層でレイヤーを作成
- 各レイヤーに色・線種・太さを設定(既存レイヤーがあればスタイルを更新して再利用)
オブジェクトのベイク
- 各レイヤーにジオメトリ(曲線・ハッチ・寸法等)を追加
- テキストオブジェクトを追加
- 属性(色、線種など)はレイヤーから継承
結果の確認
- レイヤー数とオブジェクト数をカウント
- 成功/失敗を報告
技術仕様
実装クラス
namespace MakeBuildingPro.Components
{
public class Comp_S04_BakePlansToRhino : GH_Component
}依存関係
MakeBuildingPro.Data.PlanLayer- レイヤーデータ構造Rhino.DocObjects.Layer- RhinoレイヤーRhino.DocObjects.ObjectAttributes- オブジェクト属性MakeBuildingPro.Licensing.LicenseManager- ライセンス管理
GUID
A1B2C3D4-0006-0000-0000-000000000006
ワークフロー例
基本的なワークフロー
[Excel Import] → [Generate Plans] → [Bake Plans To Rhino]
↓ ↓ ↓
データ読込 伏図生成 Rhinoに永続保存伏図と軸組図の同時ベイク
Generate Plans → (PlanLayers) ↘
Merge → Bake Plans To Rhino
Generate Sections → (SectionLayers) ↗更新ワークフロー
[Excel Import (更新)] → [Generate Plans] → [Bake (Delete Existing=true)]
↓ ↓ ↓
データ修正 新しい伏図 古い図面を削除して更新関連コンポーネント
- S03. Generate Plans - 平面図生成
- S05. Generate Sections - 軸組図生成
- S01. Build Model - 3Dモデル生成
- L01. License Manager - ライセンス管理
注意事項
- Rhinoドキュメントが開いている必要があります
- ベイクは元に戻せません(Undo不可)
Delete Existing = trueは既存データを完全削除- Free版ではプレビューのみ(Pro版推奨)
- 大量オブジェクト(10,000+)の場合、時間がかかる
- 上流(S03/S05)の変更 — 折れ線通り芯・芯ずれタグ・節点移動注記(v5.9.0)等 — はそのまま自動的にベイクされます(本コンポーネント側の設定は不要)
トラブルシューティング
Q: "No active Rhino document" エラーが出る
A: Rhinoドキュメントを開いてから実行してください。新規ドキュメント(Ctrl+N)でも構いません。
Q: ベイクされたオブジェクトが見えない
A: レイヤーがオフになっている可能性があります。Rhinoのレイヤーパネルで該当レイヤーをオンにしてください。
Q: "Pro版にアップグレードしてください"と表示される
A: Free版ではプレビューモードです。永続的にベイクするにはPro版が必要です。
Q: 線種が正しく表示されない
A: Rhinoの表示設定を確認してください。Options → View → Display Modes で線種の表示を有効にする必要があります。
Q: 既存のレイヤーが削除されない
A: Delete Existingをtrueに設定してください。また、Drawing Type の名前が既存の最上位レイヤー名と一致しているか確認してください。
Q: オブジェクトが重複する
A: Delete Existing = falseの場合、既存オブジェクトは残ります。重複を避けるにはDelete Existing = trueに設定してください。
Q: ベイク後、Rhinoが重くなる
A: 大量のオブジェクト(10,000+)をベイクした場合、Rhinoのパフォーマンスが低下することがあります。不要なレイヤーをオフにするか、ファイルを分割してください。
線種について
線種は新規作成せず、Rhinoドキュメントに既存の線種から検索して割り当てます:
- 通り芯(Grid_Lines):
Center/Centerline/CENTER/Dash dot/Dashed Lineの順に検索 - 伏図のブレース:
Dashed/DASHED/Hidden/Dot/Dottedの順に検索
該当する線種が見つからない場合は実線(Continuous)になります。
更新履歴
v5.9.0
- 本コンポーネント自体の変更なし。上流(S03/S05)で生成される折れ線通り芯・芯ずれタグ・節点移動注記は通常のジオメトリ/テキストとしてそのままベイクされます
v5.7.0
- 本コンポーネント自体の変更なし(上流の void ベイ表現・軸組図のスラブ線分割に自動追随)
v5.5.0
本コンポーネントは v5.5.0 schema に完全対応 しています:
- v5.5.0 で追加されたフィールド (Justification / Revit_Family_Type / Design_Phase / Slab_On_Beam / Restraint_Code / End_Release_*_Code) は透過的に保持・表示されます
- v5.0.x / v5.2.x / v5.3.x 形式のデータを開いても自動マイグレーション (欠落フィールドは default 補完)
- 詳細な schema 仕様: JSON Schema v5.5.0