Grids Editor
概要
建物の通り芯(グリッドライン)を専用のモードレスウィンドウで編集するコンポーネントです。v5.9.0 からウィンドウは 2 タブ構成になり、「通り (Lines)」タブで X 方向・Y 方向の通り芯の追加・削除・編集を、「交点移動 (Node Offsets)」タブで任意のグリッド交点の水平移動(Grid_Nodes)を編集できます。通り芯の編集内容は Grasshopper ビューポートにリアルタイムでプレビューされます。
- グループ: 2. Edit
- ニックネーム:
GridsEd
機能
- タブ構成(v5.9.0): 「通り (Lines)」(従来の表編集)+「交点移動 (Node Offsets)」(キャンバス選択+オフセット編集)
- X 軸・Y 軸のグリッドラインを一覧表示・編集(+ X Grid / + Y Grid で追加、↑↓ で並べ替え、Delete で削除)
- ラベル名(X1 / Y2 など)とスパン(前の通り芯からの距離)を直接編集。Distance(累積距離)は自動計算表示
- ラベル改名・削除時のカスケード処理: 参照しているレイアウトデータと
Grid_Nodes(v5.9.0) を確認ダイアログ付きで一括更新・削除 - 交点移動タブ: グリッドをキャンバス描画し、任意の交点(内部交点含む)をクリック選択して X/Y 移動量・Notes を編集(v5.9.0)
- 「通りを振る…」ボタン: 対象通りの始端/終端オフセットを線形補間で
Grid_Nodesに展開する入力補助(v5.9.0) - Grasshopper ビューポートへのリアルタイムプレビュー(グリッドライン・バルーン・寸法線・選択行ハイライト)
- Undo / Redo(通りタブ)対応
- 未適用変更がある状態でウィンドウを閉じようとすると確認ダイアログを表示
- ウィンドウ既定サイズ 900×640(v5.9.0 で交点移動タブ用に拡幅。最小 700×520)
入力パラメータ
| パラメータ名 | 型 | デフォルト | 説明 |
|---|---|---|---|
| Data | BuildingData | — | 編集対象の建物データオブジェクト |
| Open | Boolean | false | true でウィンドウを開き、false で閉じる |
| File | Text | "" | (任意) 編集対象 .mbp.json パス。配線時のみ .gh-editing マーカーを作成して MCP サーバの write を協調ブロックする |
出力パラメータ
| パラメータ名 | 型 | 説明 |
|---|---|---|
| Data | BuildingData | グリッドが更新された建物データオブジェクト |
| Info | Text | ステータスメッセージ |
使用方法
基本的な使い方(「通り (Lines)」タブ)
Data端子にBuildingDataを接続する。Open端子にBoolean Toggleを接続し、trueにするとウィンドウが開く。- 表の
Axis・Label・Spanを直接編集する(Distanceは自動計算・編集不可)。 - Apply ボタンを押すと Grasshopper に変更が反映される。
- 変更が不要になったら
Openをfalseに戻してウィンドウを閉じる。
グリッドの追加・削除・改名
- + X Grid / + Y Grid ボタンで各軸の末尾に新しい通り芯が追加される(2 本目以降の Span 初期値は 6000 mm)。
- Delete で選択行を削除。削除する通りを参照しているレイアウトデータや
Grid_Nodes(v5.9.0)がある場合は参照一覧ダイアログが表示され、関連レコードごと削除するか通りのみ削除するか選択できる。 Labelを変更すると参照一覧ダイアログが表示され、レイアウトデータ(Grid_Intersection/Area_Code等)とGrid_Nodes(v5.9.0)の参照ラベルを一括で追随更新できる。
スパンの入力規則
| グリッド | Span 値 | 説明 |
|---|---|---|
| 先頭(X1 / Y1) | 0 | 原点(Apply 時に検証される) |
| 2 本目以降 | 正の数値 (mm) | 直前のグリッドからの距離 |
「交点移動 (Node Offsets)」タブ(v5.9.0)
任意のグリッド交点を水平移動(Grid_Nodes)するタブです。通り芯は移動後の交点を結ぶ折れ線としてキャンバスに描画されます(斜め通りは交点オフセットが共線に並んだ結果であり、「斜め」という入力概念はありません)。
- キャンバスに現在のグリッドが描画される。移動済みの交点は赤点+移動量タグ(例:
(+150, -200))で表示され、名目位置との間に破線のゴーストが結ばれる。未移動の交点はグレーの点。 - 任意の交点(内部交点
X2-Y2等を含む)をクリックすると選択される(オレンジの円でハイライト)。 - 左サイドバーで X 移動量 (mm)・Y 移動量 (mm)・Notes を入力し Apply を押すと
Grid_Nodesに即時反映される。 - 戻す (0,0) ボタン、または移動量
(0, 0)での Apply でエントリが削除され、名目位置に戻る(疎記録原則 — 零オフセットの行は保存されない)。
注意: 交点移動タブの編集は、通りタブの Apply とは独立に
Grid_Nodesへ即時反映されます(Undo 対象外)。移動量の妥当性(実座標の順序保存・ベイ凸性等の V-N 群と、移動区画の品質 V-Q 群)はComp_V01 Validatorが判定します。
「通りを振る…」(線形展開の入力補助)
交点移動タブのサイドバーにある 通りを振る… ボタンは、1 本の通り全体を傾ける/振るための入力補助(2 点マクロ)です。データのプリミティブはあくまで交点オフセット(Grid_Nodes)で、本マクロはその展開を自動化するだけです。
- ダイアログで対象通りと始端/終端オフセット (mm) を指定する。
- 交差通りの並び順(距離順)に始端→終端を線形補間し、通りに直交する方向(X 通り→
Offset_X/ Y 通り→Offset_Y)へGrid_Nodesを展開する。 - 対象通りの既存
Grid_Nodesエントリは置換され、零オフセットの交点は記録されない(疎記録)。展開後も各交点は交点移動タブで個別に再調整できる。
交差通りが 2 本未満の場合は展開できません。展開も即時反映です(Apply 不要・Undo 対象外)。
関連コンポーネント
- Levels Editor — 階高の編集
- Building Frame Editor — Metadata / Levels / Grids の統合編集
- Data Editor — グリッド・
Grid_Nodesを含む全データをスプレッドシート形式で編集 - Validator (Comp_V01) — 交点移動の妥当性検証(V-N 群)
- Generate Building Information — グリッドを自動生成して開始する場合
- Build Model — 編集後のグリッドで 3D モデルを生成
注意事項
Spanは前のグリッドからの相対距離(mm)。絶対座標ではない。- 先頭グリッド(X1 / Y1)の
Spanは必ず0にすること(Apply 時に検証される)。 - 通りタブの変更は Apply を押すまで Grasshopper に反映されない。交点移動タブの変更は即時反映される。
- Grasshopper ビューポートのプレビュー(グリッドライン・バルーン・寸法線)は通り単位の名目位置での直線表示で、交点移動は反映されない。移動後の形状は交点移動タブのキャンバスで確認する。
- 交点移動(
Grid_Nodes)は全階共通(階別の移動はできない)。 - v5.10.0 から床区画(スラブ・小梁等の面部材)も移動交点に追随する(実 4 隅の四辺形として生成。v5.9.0 の V-N10 Error は撤去)。極端に歪んだ区画は
Comp_V01の V-Q 群で Warning になる。
トラブルシューティング
Q: ウィンドウを開いてもビューポートにプレビューが表示されない
A: コンポーネントが選択状態かつアクティブなビューポートで表示されることを確認してください。Grasshopper ウィンドウを最前面にしてコンポーネントをクリックしてから再度確認してください。
Q: グリッドを削除・改名したらレイアウトデータでエラーが出た
A: 削除・改名時に表示される参照一覧ダイアログで「関連レコードも更新(削除)する」を選ばなかった場合に発生します。Data Editor または Data Viewer で dangling 参照を確認して修正してください。v5.9.0 からは Grid_Nodes の参照も同じダイアログに表示され、カスケードに追随します。
Q: 交点を移動したのに 3D モデルが変わらない
A: 交点移動は Grid_Nodes へ即時反映されますが、下流コンポーネントの再計算が必要です。Comp_V01 Validator で V-N 群のエラーが出ていないか確認してください(床区画(スラブ・小梁)も v5.10.0 から追随します)。
Q: 変更を適用したのに出力 Data が更新されない
A: Open 端子が true のままであることを確認してください。また、Data 出力の下流コンポーネントが期限切れになっているか確認してください。
更新履歴
| バージョン | 変更内容 |
|---|---|
| v5.9.0 | タブ構成に変更(「通り (Lines)」+「交点移動 (Node Offsets)」)。交点クリック選択+ X/Y 移動量編集((0,0) = 解除・即時反映)、「通りを振る…」線形展開マクロを追加。改名・削除カスケードが Grid_Nodes に追随。ウィンドウ既定サイズ 900×640 に拡幅 |
| v5.5.0 | v5.5.0 スキーマ対応(新フィールドの透過保持・v5.0.x 以前のデータの自動マイグレーション) |
| v5.2.x | File 入力(MCP 協調ロック .gh-editing)を追加 |