S03. Generate Plans
概要
構造伏図(平面図)を自動生成するコンポーネントです。 各階ごとに柱・梁・壁・床の配置図を作成し、テキスト・レイヤー構造も含めて出力します。
機能
- 各階の伏図を自動生成
- グリッド線・寸法線の表示
- テキスト注記(部材名、寸法など)
- レイヤー構造の出力(BakeToRhino用)
- 図面の自動配置(横に並べて配置)
- 荷重マップ(塗りつぶしハッチング)の表示オプション
- 基礎伏図の生成(対象階を指定)
- 交点移動(
Grid_Nodes)の折れ線通り芯・芯ずれタグ表示(v5.9.0〜) - Pro版のみ全階生成(Free版は1階のみプレビュー)
入力パラメータ
| パラメータ名 | 型 | デフォルト | 説明 |
|---|---|---|---|
| Data | Generic | - | BuildingDataオブジェクト |
| Show_LoadMap | Boolean | false | 荷重マップ(塗りつぶしハッチング)を伏図に表示 |
| Hatch_Opacity | Integer | 50 | ハッチングの不透明度 0–100%(0=透明、100=不透明) |
| Foundation_Plan_Floor | Text | ""(空欄) | 基礎伏図を出力する階名(例:1F / B1F)。空欄なら基礎伏図は出力しない |
出力パラメータ
| パラメータ名 | 型 | 説明 |
|---|---|---|
| Geometries | Geometry Tree | すべての図形(階ごと、レイヤーごと) |
| Texts | Geometry Tree | テキストエンティティ |
| TextContents | Text Tree | テキスト内容の文字列 |
| LayerNames | Text Tree | レイヤー名 |
| PlanLayers | PlanLayer List | 平面図レイヤーオブジェクト(Bake用) |
| Info | Text | 生成情報 |
使用方法
基本的な使い方
- Dataパラメータに BuildingDataオブジェクトを接続
- 自動的に各階の伏図が生成される
- Geometriesをプレビュー
- PlanLayersをBakePlansToRhinoに接続してRhinoに保存
図面の配置
各階の伏図は横方向に自動配置されます:
[1F図面] [2F図面] [3F図面] [4F図面] [5F図面]
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
X=0 X=offset X=offset×2 ...図面間隔は建物サイズ + 余白(20m)で自動計算されます。
レイヤー構造
各階の図面は以下のレイヤーに分かれます(_Labels は各部材の注記レイヤー):
Structural_Plan_1F
├── Grid_Lines (通り芯)
├── Grid_Labels (通り符号バルーン)
├── Dimensions_X / Dimensions_Y (寸法線)
├── Columns_Current / Columns_Below (当該階柱 / 下階柱。各 _Labels 付き)
├── Posts_Current / Posts_Below (間柱。各 _Labels 付き)
├── MainBeams (大梁)
├── SecondaryBeams (小梁・孫梁)
├── CantileverBeams (片持ち梁)
├── Slabs (床スラブ)
├── CantileverSlabs (片持ちスラブ)
├── Walls (壁)
├── Braces (ブレース)
└── Title (図面タイトル)
Structural_Plan_2F
├── ...Foundation_Plan_Floor を指定した階には Foundations / Foundations_Labels / 杭レイヤーが追加されます。
Info出力の例
Pro版
=== Structural Plans Generated ===
Floors: 5
Total geometries: 1248
Total texts: 324
Excel Unit: metric
Rhino Unit: mm
Conversion Factor: 1.000000
Floor spacing: 44000.00
Load Map: DisabledFree版
Free plan: Showing first floor only (1 of 5 floors).
Upgrade to Pro to generate all floor plans.ライセンス制限
Free版
- 制限: 1階のみ生成
- 用途: 機能確認、小規模プロジェクト
Pro版
- 制限なし: すべての階を生成
- 用途: 実務での図面作成
図面要素
グリッド線(通り芯)
- X軸・Y軸のグリッド線
- グリッド名(X1, Y1など)のバルーン
- 線種: 一点鎖線(Bake時)
- v5.9.0〜: 交点移動(
Grid_Nodes)がある通りのみ、実交点を結ぶ折れ線として描画(両端は軸平行の延長)。移動のない通りは従来どおり1本の直線
芯ずれタグ(v5.9.0〜)
- 移動交点の実位置に小円+「(+150, -200)」形式の注記を表示(施工図の芯ずれ表記慣行)
- コンポーネントの右クリックメニュー「節点移動のタグを表示 (Node offset tags)」で ON/OFF 可能(既定 ON。設定は GH ファイルに保存される)
寸法線
- グリッド間の寸法
- 自動計算された距離を表示
- 単位: Excelファイルの単位系
- v5.9.0 注記: 交点移動があっても寸法値は名目値(グリッド定義のスパン)を維持します。移動量は芯ずれタグで読みます(実寸に合わせない方針)
柱
- 矩形(回転考慮)
- 柱中心はグリッド交点(移動交点に追随。v5.9.0〜)
- 注記: 部材記号(カタログの Mark、無ければ Type_ID)
梁
- 中心線
- 線種: 実線
- 注記: 部材記号
壁
- 中心線
- 線種: 太実線
- 厚さ表示(両側に線)
床スラブ
- 範囲を表示(移動区画は実 4 隅の四辺形輪郭・分割線。v5.10.0〜)
- 注記: スラブ記号
- Show_LoadMap = true で荷重マップの塗りつぶしハッチングを重ねられる
DataTree構造
Geometries Tree
{0;0} - 1F Grid_Lines
{0;1} - 1F Grid_Labels
{0;2} - 1F Dimensions_X
...
{1;0} - 2F Grid_Lines
{1;1} - 2F Grid_Labels
...階番号と レイヤー番号でパスが構成されます。
Texts Tree
テキストエンティティがGeometriesと同じ構造で格納されます。
技術仕様
実装クラス
csharp
namespace MakeBuildingPro.Components
{
public class Comp_S03_GeneratePlans : GH_Component
}依存関係
MakeBuildingPro.Core.MB_PlanGenerator- 平面図生成ロジックMakeBuildingPro.Core.MB_GridSystem- グリッドシステムMakeBuildingPro.Data.PlanLayer- レイヤーデータ構造MakeBuildingPro.Licensing.LicenseManager- ライセンス管理
GUID
A1B2C3D4-0005-0000-0000-000000000005
パフォーマンス
- 1階あたり: 0.5-2秒
- 5階建て: 2.5-10秒
ワークフロー例
図面作成の基本ワークフロー
[Excel Import] → [Generate Plans] → [BakePlansToRhino]
↓ ↓ ↓
データ読込 伏図生成 Rhinoに保存プレビュー後の微調整
[Excel Import] → [Generate Plans] → [Preview]
↓
[BakePlansToRhino]関連コンポーネント
- S04. Bake Plans To Rhino - Rhinoへのベイク
- S01. Build Model - 3Dモデル生成
- S02. Structural Analysis Model - 構造解析モデル
- I01. Excel Import - データの読み込み
注意事項
- 図面の単位はExcelファイルのUnitSystemに従う
- Rhinoドキュメントの単位と異なる場合は自動変換される
Is_Void = trueの部材は描画されない(欠き取り表現。v5.7.0〜)- Free版では1階のみプレビュー(Pro版推奨)
- テキストサイズは図面スケールに応じて自動調整
トラブルシューティング
Q: 図面が生成されない
A: Structural_PlanシートがExcelファイルに存在するか確認してください。
Q: テキストが小さすぎる/大きすぎる
A: Structural_PlanシートのTextSizeパラメータを調整してください。
Q: "Pro版にアップグレードしてください"と表示される
A: Free版では1階のみ生成されます。全階を生成するにはPro版が必要です。
Q: 芯ずれタグ「(+150, -200)」を非表示にしたい
A: コンポーネントを右クリックし「節点移動のタグを表示 (Node offset tags)」のチェックを外してください。設定はGHファイルに保存されます。
Q: レイヤー構造が複雑で分かりにくい
A: DataTreeをFlattenして単純なリストにすることもできます。ただし、レイヤー情報は失われます。
Q: 図面間隔が広すぎる/狭すぎる
A: 図面間隔は自動計算されます(建物サイズ + 20m余白)。カスタマイズする場合はコードの修正が必要です。
更新履歴
v5.10.0
- 床面部材(小梁・孫梁・スラブ・片持ちスラブ)が交点移動(
Grid_Nodes)に追随して描画される(移動区画は実 4 隅の四辺形輪郭・分割線。未移動の区画は従来と完全同一) - 片持ちスラブの隣接ペアは共有側辺のマイター線が図面に現れる(3D モデルと同一の 4 隅を共有)
- 寸法線の名目値主義・芯ずれタグは v5.9.0 のまま変更なし
v5.9.0
- 部材が交点移動(
Grid_Nodes)に自動追随して描画される - 通り芯は移動のある通りのみ折れ線描画(実交点を結ぶ折れ線+軸平行の延長。移動のない通りは従来どおり)
- 移動交点の実位置に芯ずれタグ「(+150, -200)」(小円+注記)を表示。右クリックメニュー「節点移動のタグを表示 (Node offset tags)」で ON/OFF(既定 ON・GHファイルに保存)
- 寸法線は名目値を維持(実寸に合わせない方針。移動量はタグで表現)
v5.7.0
Is_Void = trueの部材は描画をスキップ(void ベイは「描かれない」ことで欠けを表現)- 平面図のブレースが平面オフセット(Offset_Start/End_X/Y)を反映していなかった不具合を修正(3Dモデル・軸組図と一致)
v5.5.0
本コンポーネントは v5.5.0 schema に完全対応 しています:
- v5.5.0 で追加されたフィールド (Justification / Revit_Family_Type / Design_Phase / Slab_On_Beam / Restraint_Code / End_Release_*_Code) は透過的に保持・表示されます
- v5.0.x / v5.2.x / v5.3.x 形式のデータを開いても自動マイグレーション (欠落フィールドは default 補完)
- 詳細な schema 仕様: JSON Schema v5.5.0